ドラゴンボール『ヤムチャ最強伝説』

ドラゴンボールに登場するヤムチャ。人は彼を”やられ役だ”とか”龍神へのお願い担当”とか言うが、

「ヤムチャは本当は強いんです!」
「一番スゲェのはヤムチャなんだよ!」
と、某格闘家達が認めているとおり(?)ヤムチャは強いのだ。
次々と現われるキャラ達の、強さのインフレ・スパイラルによってすっかり目立たなくなってしまったヤムチャ。今回の企画はヤムチャの強さ・偉大さを検証しようじゃないか、というモノだ。

ヤムチャの初登場は1巻の7話。この頃のヤムチャは旅人から金品を奪う盗賊をしていた(自称 荒野のハイエナ)。
武術の心得と知識があるので、どこかで学んだ、もしくは弟子入りしていたかと思われるが、詳細は不明。この頃からあの伝説の『狼牙風風拳』を使っている。
 *狼牙風風拳とは素早く、無数の突きを繰り出すヤムチャの得意技。弱点は”足下がお留守になる”事か? 発展型として『新狼牙風風拳』があるが、あっさり天津飯に破られた。
カッコいいルックスと格闘家としての実力と知識があり、悟空のライバルとして盛り上げてくれるんだろうな、と思っていたのだが・・・。
ちなみに、ヤムチャが悟空と対戦したのはこの時だけ。狼牙風風拳で悟空を吹っ飛ばした(悟空は空腹でいまいちヤル気がなかった)事は、ヤムチャにとって一生の思い出&自慢となるだろう。

■第21回天下一武道会
腕に覚えのあるヤムチャ。当然予選は突破。本戦1回戦の相手はジャッキー・チュン。
試合はジャッキー・チュンのワンサイドゲーム。自慢の狼牙風風拳を繰り出すも、一発もヒットせず。敗因は”動きに無駄がある”事か?
今大会でのヤムチャの功績は”ジャッキー・チュン=武天老師では!?”と気付いた事か。さすがヤムチャ様。1回戦敗退でもタダでは起きないぜ! まぁ、証明は出来なかったが。

■レッドリボン編
単身レッドリボン軍本部へ乗り込む悟空を助太刀するべく登場。この時ヤムチャは
『軟弱な都会にあきあきしていたところだ』
と言っているが、結局彼は都会暮らしを続けるのだが、それはまた別の話。
で、レッドリボン軍に乗り込むヤムチャ達だが、到着した頃には全てが終わっていた。
しかし、その意気込みや良し!

■占いババ編
ドラゴンボールの行方を占ってもらう為、団体戦に挑むヤムチャ達。一番年上という事もあり、リーダー的ポジションに。セコンドとしても的確にアドバイスを送ったり、見事な作戦を与えたりで大活躍。当然、選手としても大活躍。透明人間のスケさんを狼牙風風拳で見事に撃破! まぁ、多少のアシストもあったが、ヤムチャの狼牙風風拳クリーンヒット、一人勝ち抜きという貴重な試合だった。
もしかするとベストバウトか!?
続いての相手は悪魔の便所でのミイラくん。この試合はミイラくんの一方的な展開に。狼牙風風拳を繰り出すも不発。お留守になった足下を攻められ、打つ手なし。
ミイラくんは亀仙人も認める程の実力の持ち主だし、慣れない舞台での戦いなので仕方ないとしよう。このあとヤムチャは亀仙流を学ぶ事となる。
ちなにみ、占いババ編の悟空対じいちゃんは、泣けるエピソードだ。

■第22回天下一武道会
亀仙人に鍛え直してもらったヤムチャ。当然、予選は突破。
1回戦の相手は天津飯。この試合でヤムチャは2つの新技を披露する。一つは『新狼牙風風拳』。どこがどう違うか説明がないのでよく分からないが、とにかく新必殺技だ。天津飯に通じなかったが。ヤツは目がいいからな。
もう一つは『かめはめ波』。体得するのに50年はかかるといわれるかめはめ波を、指導もなしで盗んでしまうあたりヤムチャの非凡な才能が伺える。ちなみに悟空もクリリンも指導は受けていないが。
で、とっておきの技として繰り出したかめはめ波だが、これも天津飯に跳ね返される。驚いて油断しているところに天津飯の蹴りがドテッ腹にヒット。その後左足にニードロップの追い打ち。ヤムチャはよく足を狙われる傾向あり。その辺をなんとかすれば、きっともっと強くなる。はず。
結果、1回戦敗退。しかしこの戦いで、悟空のヤル気も格段に上がったはず。死して屍拾うものあり。

■ピッコロ大魔王編
天下一武道会で足を骨折した為、特に目立った活躍はなし。ケガを直す事に専念するのも武道家には必要だ。

■第23回天下一武道会
当たり前の様に予選突破。初戦の相手は人の皮を被った神様、シェン。
相手を見くびっていたので、手痛いしっぺ返しを食らうヤムチャ。ヤムチャの悪い癖が出てしまう。以後、気を付けましょう。
シェンの実力にようやく気付いたヤムチャはその気になって戦うも、てんで通用しない。
その上、かなりのダメ出しをくらう。相手は神様だからしょうがないと言えば、しょうがない。
この試合でヤムチャは新技・繰気弾を炸裂させるが、決め手にはならず。が、とりあえず悟空達を驚かす事には成功した。この繰気弾、神様も認める程のお見事な技だったが、使用したのはこの時だけ。というか、今後戦う場面が極端に減ってしまうのだが
試合は繰気弾をヒットさせ、油断した所に重い一撃をくらい、場外負け。神様に実力を認められたので、収穫はあり。

■サイヤ人編
強大な力を持ったサイヤ人に対抗する為、神様の元で修行をするヤムチャ。そして遂に神をも凌駕する力を身につける。さらに修行をし、己を磨く。まさに武人・ヤムチャ。
そしてサイヤ人達との決戦に赴く。が、待っていたのは栽培マンとの前哨戦。当然軽くあしらうも、相手を甘く見てしまうヤムチャの悪い癖が出てしまい、栽培マンの自爆技であえなく死亡。
ドラゴンボールで生き返る事の出来ないクリリンの為、身代わりとなった(クリリン談 いい様に解釈されてる?)ヤムチャ。そんな男気溢れる死に様も、ベジータからは『ボロクズ』呼ばわり。酷い。
結局ヤムチャは、サイヤ人達と戦う事がなかった。

■フリーザ編
死んでいるので、特に活躍の場面はなし。しいて言うなら通信係か。
今後の為に、界王さまの元で修行中。界王拳や元気玉は教えてもらえなかった模様。

■人造人間編
全宇宙を恐怖で支配していたフリーザ。そのフリーザをも越える力を持つ人造人間に対抗すべく、修行をしたヤムチャ。戦いに参加した所を見ると、フリーザより強くなった事は明確だ。初めてフリーザと遭遇した時はビビりまくっていたヤムチャだが、僅か3年の間でその壁をも突破。さすがと言えよう。
人造人間との戦いは、”気”を持たない敵を探し出すのに手を焼く面々を他所に、いち早くその存在を見つけ出したヤムチャ。その後、なす術なくやられ、死の淵を彷徨うのだが。しかし、人造人間達の所在を皆に知らせる事ができたし、なにより人造人間は手からパワーを吸い取るという、重大な情報を得る事に成功した。ただやられただけではない。ナイスガッツだ。
その後の戦いは、発作の始まった悟空の介護役を買って出た為、不参加。その甲斐あって、悟空は無事回復する。
セルゲームには一応参加するが、出番はなし。セルJr.に腕を折られる。
セルとの決着がついた後のヤムチャのはしゃぎっぷりが微笑ましい。

■魔人ブウ編
トランクス、悟天らの登場のおかげか、出番が少なくなる。天下一武道会も出場せず。
ヤムチャらしい役割といえば、龍神へのお願いぐらいか。

以上が大雑把なヤムチャ・ヒストリーな訳だが、どうだろう? ヤムチャの強さ、偉大さが分かった・・・かな?
あ、ヤムチャと悟空の類似点がある。それは・・・
亀仙流を学ぶ⇒カリン塔で修行⇒神様の元で修行⇒界王さまの元で修行⇒自己流に発展
という所。これだけでもヤムチャの凄さがわかると思うが、どうか?
あと、『髪型をよく変える』という、お洒落な一面も持ち合わせている事を付け加えておこう。

総評:ヤムチャへの指摘
相手を甘く見るな!
油断するな!
足下に気を配れ!
狼牙風風拳ってなんなんだ!

戻る