聖闘士星矢EPISODE.G(1〜6巻)/岡田芽武
『聖闘士星矢』は僕にとってバイブルとも言える作品です。それまで漫画やアニメは否定的だったのですが、『聖闘士聖矢』を読んでから漫画に対する考え方が変わったといっても過言ではありません。漫画の面白さを教えてくれた偉大なる作品であります。
それに黄金聖闘士・水瓶座のカミュの名言「どんな強敵を前にしてもクールでいろ、クールに徹しろ」は僕の人生の格言だったりするし。
そんな名作、聖闘士星矢が現在チャンピオンRED誌上でアレンジされ『聖闘士星矢EPISODE.G』として連載されています。
星矢ファンとしては見逃す訳もなく、本作品を購入しました。
EPISODE.Gは外伝的なストーリーで、主人公は若き頃のアイオリア。原作では人間的にも実力的にも優れた漢でしたが、本作では若いっていう事もあり(?)”やんちゃ”です。初登場の頃はなんか大人しい少年という感じでしたが、回を重ねるうちに本性を表したのか、命令を聞かなかったり、他の黄金聖闘士に反発したり、おちゃめな部分もあったり。かなり原作版とギャップがあったりします。この頃のアイオリアは逆賊者の弟という十字架を背負っていたのでしょうがないのでしょうか。
物語としては、ティターン神族と黄金聖闘士との戦いを描いています。原作ではいまいち引き立て役的な扱いだった感のある黄金聖闘士が大活躍! 黄金聖闘士好きとしてはたまりません。今の所、それぞれの黄金聖闘士の戦いを描いており、物語の本流には乗ってない様ですが、それでも満足です。
原作でも活躍したアイオリア、ムウ、シャカは当然として、なんとデスマスク様も大活躍! もちろん悪というスタンスは変わらないですが、原作版では見る事のできなかった彼の強さが堪能できます。なんといっても神様だろうが、積尸気冥界波1発で魂と肉体を分離しちゃいますからね! う〜む、よく考えると積尸気冥界波って恐ろしい技なんだな・・・。そういえば原作でもデスマスクが五老峰で積尸気冥界波を放とうとした時、老師ほどの男でもビビってたもんな。
デスマスクの戦いで気になった彼のセリフ「バカのひとつ覚えの〜」とか言っちゃってますが、原作ではアナタ、積尸気冥界波しかしてませんが? 大丈夫でしょうか。他に技持ってるんですか??
まぁデスマスクばかり書いていてもしょうがないので進めましょうw こんな感じで(?)黄金聖闘士の見せ場が満載なのです。原作では最弱と恐れられた他の黄金聖闘士、アルデバランやアフロディーテがどんな戦いを演じてくれるのか楽しみです。
他にもシュラやカミュやミロ・・・たまりませんね!
そういえばこの作品に星矢たち青銅聖闘士は絡んでくるのでしょうか? この前、チャンピオンREDを立ち読みしたら紫龍がチラッと出てましたが。
作画をされている岡田氏は細かな描写と派手なトーンワーク、そして4ページに1回は見開き有り! という作風で有名(?)ですが、本作でもそれは健在です。聖衣の凝ったデザインや派手な必殺技の演出等、とても感心いたします。アシスタントさんは大変だろうなぁ、といらぬ心配をしてしまいますw
また、それぞれの必殺技などを漢字四文字で表現しているのですが、この表現は説得力もあり、個人的にかなり気に入ってます。
という訳で、『聖闘士星矢EPISODE.G』はかなりのお気に入りです。デスマスクの戦いだけでご飯3杯はいけます。
なんか聖闘士星矢ファンが好き勝手言っている様な文章になってしまいましたが、ご了承ください。
(今に始まった事ではないか・・・?)