ウィザードリィ エクス2〜無限の学徒〜/PS2
2006年3月。
某大作RPGの12作目が発売される月。
専門誌でも大々的に取り上げられ、盛り上がりを見せていました。
新しいシステムや、美麗なグラフィック、次々と紹介されるキャラクターにワクワクしたり。
このシリーズのファンでもある僕は、当然購入リストに入っていました。
しかしその想いも見事に掻き消されてしまいました。あるゲームの出現によって・・・。
そのソフトこそ、ウィザードリィ エクス2(以下エクス2)だったのです。
なぜこのゲームを購入する事になったのか? 期待していたゲームを差し置いてでも。
ウィザードリィのファンでもなく。どちらかと言うと、ダンジョン探索系のRPGは苦手な方。
前作をプレイした訳でもありません。むしろ前作なんて知りません。
グラフィックが美しい? お世辞にも奇麗という程でもなく、派手な演出もありません。
恐らくはPSでも表現可能じゃないかと思います。
キャラが魅力的? キャラ絵だけでも購入判断の材料としている僕ですが、残念ながら心に響く事はありませんでした(絵のレベルという意味ではなく、絵柄というか属性というか、そんなニュアンスで)。
革新的なシステムか? オーソドックスなタイプだと思います。
では一体何がエクス2を購入させる要因になったのか?
多分ウィザードリィを和風学園モノにしてしまった、ある意味“おバカ”な設定じゃないでしょうか(笑)。
で、購入を決意し、お店に向かうもさっぱり売っていないのです。何軒か回って売っていないとなると、もう意地ですね。
絶対探し出してやる! という強い意志が。すでに冒険は始まっていたのです。
ようやく探し出し購入できたのですが、既に発売から暫く経過しているにも関わらず、予約特典のマウスパッドステッカーが貰えたのは、嬉しいような切ないような。
ゲーム内容はと言うとウィザードリィをベースに、クエストやアイテム合成・強化、パーティースキルといった戦略的な要素を加えて
プレイの幅を広げてあります。特に合成や強化といった要素は、ウィザードリィの楽しみの一つであるアイテム収集のモチベーションに繋がります。
ちっぽけな素材でも合成を繰り返し、高級素材へ。そして強力な武具を生み出す。村正を見つけ出せていない現在、合成で『村正の刀』を作り出し、寂しい気持ちを誤摩化しています。くそぅ、いつかきっと・・・!!
戦闘面では、ウィザードリィのシステムをベースに、パーティスキルといった協力技や、学科によるスキルを活用する事で戦略的に広がりを持たせています。刀を二刀流装備した侍が、最前列のグループ全体に攻撃できる“斬り込み”のスキルで、敵の首をスパスパ刎ねていく様は爽快というか、笑えてきます。また、盗賊の“強奪”は金策には欠かせませんし、超術士の“魔障壁”で敵の攻撃を無効化したり、魔術士の“強魔”+ティルトレイで敵全体に大ダメージを与えたり。
また、パーティスキルを使って先制攻撃や全体攻撃を仕掛けたりと、いろいろ出来る訳です。
あと、善悪といった性格や種族による相性で、能力の増減があるのでパーティの編成も考えどころです。もっとも、パーティスキルをガンガン使ったり、アイテムでなんとかなったりするのですが。
様々な要素を加え各種ショートカット機能や、感動的なロード時間の短さで遊びやすくなっているエクス2。ウィザードリィ初心者の僕でもしっかりハマる事ができました。エンディングを迎え、クエストもコンプリート。後はひたすらレベル上げとアイテム収集を繰り返す・・・むしろこれからの様な気がします。そういや、まだ称号や図鑑のコンプもできていないし、裏ボスも倒せていないし、転生(特性値をランダムに+3し、レベル1に戻す。レベル99とかで使用できる)もしてみたいし。
う〜ん、やっぱりまだまだこれからなんですね。
それにしても自分でもこんなにハマるとは思っていませんでしたし、このゲームの影響でウィザードリィに興味を持ち始めているし、『ウィザードリィ・外伝〜戦闘の監獄〜』買っちゃってるし。まんまとチーム・ムラマサの術中にもハマってしまった様です。
このエクスシリーズは続いていくそうなので、期待しています。次回作ではもっと謎解きの部分を増やして欲しいですね。リドルが“なぞなぞ”というのはちょっと・・・ね(笑)。